本文に移動

国際人権団体が韓国政府の性的少数者に関する教育方針を批判

登録:2015-05-07 09:22 修正:2015-05-07 11:11
ヒューマンライツ・ウォッチのホームページ関連記事 //ハンギョレ新聞社

 非営利国際人権団体のヒューマンライツ・ウォッチ(HRW)が3日、韓国政府に請願書を送り、性的少数者の教育を遮る教育部の「学校性教育標準案」を修正するよう求めた。教育部の性教育標準案はハンギョレ報道(3月30日付)後、性的少数者差別などから波紋が広がっていた。

 ヒューマンライツ・ウォッチは請願書で「教育部が年初に発表した新しい性教育政策施行を直ちに中断し、同性愛者と性的少数者を含んでいない資料を修正しなければならない」と訴えた。クレイム・リード性的少数者(LGBT)人権局長は請願書で「このような指針は性的指向と性アイデンティティに基づく差別を助長する」と明らかにした。さらに「同性愛者と性的少数者を教育過程から除外すれば、韓国の青少年に(性的少数者に対する)軽蔑的で偏狭なメッセージを植え付けることになる」と指摘した。

 教育部は3月29日、一線学校に「性教育標準案研修資料」を伝達した。同資料には「同性愛に対する指導は許されない」とされている。合わせて「多様な性的指向(を示す)用語の使用を禁止」したり「(既存教育案から)性的少数者の内容を削除」させるとの文面が含まれるなど、性的少数者関連教育を遮断した。

チョン・ジョンユン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-06 21:26

https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/690077.html 訳Y.B

関連記事