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セウォル号事故当日に出された朴大統領指示、3回から7回に増える

登録:2014-10-29 08:21 修正:2014-10-29 08:22

キム・キチュン秘書室長国政監査答弁
8月のセヌリ党への回答と異なる
指示回数“上乗せ”疑惑

「朝起きれば出勤、就寝すれば退勤」
「大統領の当日の執務場所は言えない」

28日午後国会運営委員会の大統領秘書室に対する国政監査でキム・キチュン大統領秘書室長の後ろでキム・クァンジン国家安保室長が業務報告をするために発言台へ向かっている。 キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

セウォル号事故当日の朴槿恵(パク・クネ)大統領の行動に関して大統領府が28日、「朴大統領は7時間の間に19回報告を受け7回の指示をした」と国政監査で明らかにした。 大統領府がセウォル号事故当日7時間の朴大統領の時間帯別行動を具体的に明らかにしたのは初めてだが、今年8月にチョ・ウォンジン セヌリ党議員が大統領府資料を根拠に「3回指示した」と公開したのに比べ指示回数が増えた。朴大統領が状況確認のためにした電話まで指示に分類し、大統領が積極的に対応したかのように“指示回数の上乗せ”をしたのではないかという疑惑もある。

 この日、国会運営委員会国政監査に出席したキム・キチュン秘書室長は、事故当日の4月16日の朴大統領の報告と指示を時間帯別で明らかにした。キム室長の説明によると、朴大統領は最初に報告を受けた15分後の午前10時15分に当時のキム・ジャンス国家安保室長に直接電話をかけ、「たった一人の人命被害も発生しないようにし、客船内にある客室などを徹底的に確認して脱落人員が無いようにするように」と指示した。その7分後である10時22分にキム・ジャンス室長に再び電話をかけ、「隅々まで探して徹底的に救助するように」と強調した。10時30分にはキム・ソクキュン海洋警察庁長に電話して「海上警察特攻隊を投じてでも人命救助に最善を尽くすように」と追加指示した。

 続く午後2時11分、安保室長に電話して構造進行状況を点検し、2時57分に安保室長に再び電話して救助人員の統計の混乱を再確認し、3時に「中央災害安全対策本部を訪問する」と指示したというのがキム室長の説明だ。そして5時15分に中央災害安全対策本部を訪問して救出に総力を尽くしてほしいと話したことまで“指示”として分類した。

 8月13日、チョ・ウォンジン議員(当時国会セウォルg号国政調査特別委セヌリ党幹事)が大統領府から受けとり公開した資料には、当時朴大統領が、事故当日の午前10時15分(国家安保室長)、10時30分(海洋警察庁長)、午後5時15分など3回指示したと明らかにしていたが、キム室長はこの日の指示回数を7回に増やした。

 一方、キム室長は大統領が事故当日に本館の大統領執務室でない休息空間と認識される官邸で業務をしていたのを隠すため、正確な位置を公開しないのではないかという議員の疑惑提起に対して、「大統領は朝起きれば出勤となり、就寝すれば退勤」であるとしながら「大統領執務空間は官邸・本館・ウィミン館など(大統領府中に)色々な場所があるが、その時間にどの執務室にいるかは警護上明らかにすることはできない」と話した。

イ・スンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.10.28 21:28

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/661837.html 訳Y.B