内需が容易に回復できない中で、輸出は好調を続けている。 4月輸出額(暫定値)が昨年10月に続き、史上2回目の月間500億ドル突破を果たした。 月間輸出額は昨年10月に504億8000万ドルを記録し、史上初めて500億ドルを越したことがある。
1日、産業通商資源部が暫定集計した4月輸出入実績を見れば、輸出額は503億ドルと現れた。輸入額は459億ドルで、貿易収支黒字規模も44億6200万ドルに達したことが分かった。
4月の輸出額は昨年同月に比べ9%増加した数値だ。 産業通商資源部は "アメリカ、アセアンの需要回復などに力づけられ輸出増加率が拡大している" と説明した。 前年同月対比の輸出増加率推移を見れば、1月には-0.2%だったが2月1.4%、3月5.1%であり増加傾向が拡大していることが明確だ。 ただし、4月の輸出増加率には昨年4月の輸出実績が前年同月対比0.1%増加と振るわなかったことにともなう基底効果も一部作用したと分析される。
地域別では、対米輸出が19.3%増え、アセアン地域が17.0%増えた。 景気低迷が続いているヨーロッパ地域に対する輸出は3.2%減少した。 成長率が鈍化した対中国輸出も2.4%の増加に留まった。
品目別に見れば、LNG運搬船など特殊船の需要拡大で船舶類輸出が22.7%増え、輸出単価が上昇した自動車がアメリカ、ヨーロッパ地域向け輸出が増え18.9%の増加となった。 三星電子のギャラクシーS5が世界125ヶ国で同時発売され、無線通信機器の輸出も14.4%増えた。 鉄鋼(16.8%)と半導体(12.3%)輸出も比較的大幅に増えた。
4月の輸入は前年同月対比5%増に終わった。 輸入品目の中では自動車の輸入増加傾向が明確だ。 4月に入り20日までの1500㏄超ガソリン自動車の輸入額は、昨年同期に比べて30.6%増えたと集計された。 3月にも前年同月対比30.5%増加した。 2500㏄以下のディーゼル自動車輸入も4月に入り20日までに20.9%増加した。 輸入増加傾向が輸出増加傾向を大きく下回り、貿易収支黒字規模は3月(41.6億ドル)より3億ドルほど大きくなった。
産業部は5月には操業日数が昨年より1.5日少なくて、企業らが平均5.2日ほど自律休業を実施するにつれ輸出が鈍化することだと予想した。
チョン・ナムグ記者jeje@hani.co.kr