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チュ・ヒョヌ「大字報の波は現在小康状態だが・・・」

登録:2014-03-27 20:38 修正:2014-03-28 00:05
24日(現地時間)、ドイツ・ベルリンのクロイツベルクにあるドイツ金属労組ハウスで開かれた「労組弾圧、脅かされる民主主義」懇談会に参加したパネラーたち。左から国際アムネスティ韓国専門家のハンス・ブルノ博士、「アンニョンハシムニカ(皆さん、安寧ですか)」の大字報第一号である高麗(コリョ)大学学生チュ・ヒョヌさん、ドイツのフリーランサー記者チョン・オクヒさん、キム・ドンチュン聖公会(ソンゴンフェ)大学教授、<ターゲスツァイトゥン>アジア地域編集者スベン・ハンセン、ドイツ機関士労組組合員ウベ・クルグ。「ルールを守らない韓国政府、労組員を即時釈放せよ」というスローガンの横断幕が懸かっている。ベルリン/ハン・ジュヨン通信員 juyeon@gmx.de

「私たちドイツの労組も韓国鉄道組合と連携します。」

 朴槿恵(パク・クネ)大統領のドイツ訪問一日前の24日午後6時30分(現地時間)、ベルリン クロイツベルクのドイツ金属労組ハウスで特別なイベントが行われた。ドイツ市民、ベルリン僑民、留学生など150人余りが集まった中で、「労組弾圧、脅かされる民主主義」という主題で、朴槿恵政府と韓国社会の実状を知らせる懇談会が開かれた。 2時間半を超える懇談会の間、参加者たちは熱を帯びた雰囲気の中で傾聴していた。

 キム・ドンチュン聖公会(ソンゴンフェ)大学教授と「アンニョンハシムニカ(皆さん、安寧ですか)」の大字報運動に火をつけた高麗大学学生チョ・ヒョヌ氏が朴槿恵政権1年間の韓国の状況を紹介した。ドイツ側パネラーとしては、国際アムネスティの韓国専門家ハンス・ブルノ、昨年12月にドイツの週刊<ツァイト(Zeit)>に国家情報員のコメント事件など韓国の状況を投稿したチョン・オクヒ記者、ベルリン電鉄機関士労組組合員ウベ・クルクが参加した。司会はドイツの日刊紙<ディー・ターゲスツァイトゥング(独: die tageszeitung; taz)>のスベン・ハンゼン記者が務めた。

 キム・ドンチュン聖公会大教授は、国家情報院女子職員の事件とチェ・ドンウク検察総長の婚外子疑惑暴露に、政権レベルの介入があったこと、南北首脳会談会議録公開とNLL攻防、統合進歩党内乱陰謀起訴事件、捏造であることが明らかになった最近の脱北者スパイ事件を紹介した。キム・ドンチュン教授は「いまだにこのような冷戦時代の装置が存続しているのは、韓国の民主政府期間があまりに短かったし、民主勢力の力が足りなかったからだと思う。韓国政府は、国家情報院関連事件が致命的な欠陥であるため、手段と方法を選ばず覆い隠そうとするだろう」と述べた。

 ベルリン電鉄機関士労組のウベ・クルクは、韓国の鉄道民営化をめぐる鉄道ストと政府の弾圧を説明し、国際レベルの連帯があったことを紹介した。彼は昨年12月23日、韓国の鉄道民営化に反対する鉄道労組を支持して韓国大使館と朴槿恵大統領に抗議書簡を送っている。クルクは「これからも国際的連帯を模索し続ける」と約束した。

 ドイツ金属労組の招待でベルリンを訪問したチュ・ヒョヌ氏は、「アンニョンハシムニカ」の大字報を書くようになった経緯を説明した。彼は、鉄道ストで4300人が解雇される事態、大統領選挙関連の国家情報院のコメント事件、双龍(サンヨン)自動車解雇労働者たちに数十億ウォンの損害賠償を請求する不当な現実を目の当たりにして、「このような状況で誰が安寧でいられようか。口を閉ざしていたら私たちがどうして安寧でいられるだろうか?」という思いで大字報を書き貼り始めた」と語った。彼は「大字報の波は現在小康状態だが、人々の心にずっと波紋として残り、自ら考えられるようにしたことに意味がある。それで私がこの場で皆さんと共に考え、訴えているのではないか」と感想を述べた。

 ベルリン自由大学で韓国学を専攻し、韓国のマスコミに関心を持って見守っているというダニエル・プロセル(26)は「李明博(イ・ミョンバク)政権下よりも朴槿恵政権下で行なわれている事の方が、マスコミにちゃんと報道されていないようだ。そのためにより一層危険と思われる」と述べた。

ベルリン/ハン・ジュヨン通信員 juyeon@gmx.de

https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/629939.html 韓国語原文入力:2014/03/26 13:46
訳A.K(1903字)

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