三星(サムスン)電子サービス天安(チョナン)サービスセンターの職員チェ・ジョンボム(32)氏の死を追慕するために設置した焼香所を、三星のある協力会社が不法だとして強制的に撤去し労組と衝突した。
5日、全国金属労組三星電子サービス支会の説明を総合すれば、ソウル永登浦(ヨンドンポ)センターのソン・某社長は、組合員たちが4日業務開始前に外勤技師たちが使っている3階事務室の壁面に焼香所を設置するや、午前9時頃に警察に申告した。 出動した警察官2人が‘内部問題’だとして特別な措置を取らずに立ち去ると、ソン社長は組合員たちに 「なぜ私が焼香所の設置に応じなければならないか」と話した。 ある組合員は 「私たちが頑強に抵抗するとすぐに退いて、5日午前に組合員たちが仕事に出かけた間に撤去した」と話した。
永登浦サービスセンターは職員60余人の内40人が労組に加入した所で、三星と協力会社側にとっては‘主要警戒対象’だ。 ここでも労組を抑圧するための‘仕事はがし’(<ハンギョレ> 5日付9面)が進行中だ。 永登浦を二つの圏域に分けて、二つのグループの外勤技師がそれぞれ受け持ってきたが、ソン社長は先月 労組・非労組グループに再編して、組合員側が務める圏域の一部を非組合員側の圏域に移した。 ある職員は「浦項(ポハン)センターのように労組員の仕事が大幅に減った。 今月受け取る月給は激減するだろう」と話した。 <ハンギョレ>はこれに対するソン社長の立場を聞くために電話したがつながらなかった。
三星電子サービス支会は「仕事はがしなど類似の試みがなされたり推進中の所がチェ・ジョンボム氏が仕事をした天安(チョナン)センターをはじめ盆唐(ブンダン)・東莱(トンネ)・海雲台(ヘウンデ)・永登浦(ヨンドンポ)・陽川(ヤンチョン)センターなど12ヶ所に達する」と話した。
一方‘三星電子サービス チェ・ジョンボム烈士対策委員会’はチェ・ジョンボム氏の遺族が立場を明らかにする記者会見をソウル瑞草洞(ソチョドン)の三星本館前で6日に行う予定だと明らかにした。
イム・インテク記者 imit@hani.co.kr