ジョン・ケリー米国国務長官がますます悪化している韓半島情勢を解くために、韓国が南北関係改善に積極的に取り組んでほしいと注文した。
ケリー国務長官は2日(現地時間)ワシントン国務部庁舎でユン・ビョンセ外交部長官と韓-米外交長官会談を終えた後に開いた共同記者会見の冒頭発言で 「核兵器のない平和な韓半島は、我々両国の共同目標だ。 南北関係の改善はこのような目標のために窮極的に役に立つということにユン長官と意見を共にした」と明らかにした。 彼は続けて「これは朴槿恵(パク・クネ)大統領が明らかにした目標でもある」として「我々はそのような目標を成就するために朴大統領と共にすることを期待する」と付け加えた。
ケリー長官のこの発言は、米国政府がこの間の北韓との交渉失敗経験と米国内の否定的な世論を憂慮して、現時点で北韓と直接対話に乗り出すことが容易でないだけに、韓国が先に北韓との関係改善に端緒を開くことを注文したものと解釈される。
また、彼は「金正恩(第1秘書)が今まで選択したことは挑発であり、それは危険で無謀だ。 米国は絶対に北韓を核保有国として受け入れない」と明らかにした。 しかし彼は「北韓は(交渉)テーブルに戻ることができる」として「バラク・オバマ大統領は北韓が挑発を中断し、真剣な議論に参加するなら対話と協議にはいる準備ができていることを数回明らかにした」と強調した。
来年3月に満了する韓-米原子力協定改正と関連してケリー長官は 「韓国が原子力分野で国際リーダーに浮上したことを歓迎する」として 「私は朴大統領の米国訪問以前に(協定が)妥結するだろうということに非常に希望的」と明らかにした。 これに対してユン長官は「協定改正が互恵的で、適切な時期に、未来指向的になされなければならないという点をケリー長官に強調した」と話した。 これと関連して高位外交消息筋は「ケリー長官の発言は原子力協定交渉をできるだけ早期に終わらせようという米国側の希望を反映したもので、我々としては時期も重要だが内容がさらに重要だという意見」と説明した。 この消息筋は現時点では妥結時期を予測するには時期尚早だと付け加えた。
一方、張業遂 中国外交部副部長(次官)は2日イ・キュヒョン駐中韓国大使とパク・ミョンホ駐中北韓代理大使をそれぞれ呼び 「中国は最近の韓半島緊張高揚を厳重に見守っている。 韓半島の安定を害する戦争、混乱などの挑発行為が起きないことを望む」と促したと<新華社通信>が報道した。 張副部長は両大使に対話と交渉で問題を解決するべきで、6者会談の再開と南北対話も促した。 イ・キュヒョン大使は「北韓が自制できるよう中国が協力してほしい」と要請したという。
ワシントン、北京/パク・ヒョン、ソン・ヨンチョル特派員 hyun21@hani.co.kr