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朴大統領 "北が挑発すれば政治的考慮せずに初戦で強力対応"

登録:2013-04-02 00:55 修正:2013-04-02 06:53

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が1日 「もしわが国の国民と大韓民国に対して何らかの挑発が発生するならば、(わが軍は)一切他の政治的考慮をせずに初戦で強硬対応しなければならない" と話した。 朴大統領は午前、ソウル龍山区(ヨンサング)の国防部庁舎で開かれた国防部・国家報勲処業務報告でこのように話した後、「私は現在の北韓の威嚇を非常に深刻に見ている」と強調した。

 朴大統領の発言は就任後の北韓の挑発威嚇に言及した発言の中で強度が最も高いものだ。 朴大統領は今まで‘北韓の挑発に対する断固たる対応’を話しながらも、北韓の態度変化を前提に‘韓半島信頼プロセス’を同時に強調してきた。 だが、この日は‘北韓の戦時状態突入’に直接言及し、軍に‘初戦強硬対応’という比較的具体的な注文を出した。

 朴大統領はまた「北韓が天安(チョナン)艦、延坪島(ヨンピョンド)挑発と核実験に続き、最近では停戦協定白紙化と南北間通信線遮断、そしてついに戦時状態突入を宣言した。 私は軍統帥権者として北韓の突発的で奇襲的な挑発に対して直接北韓と向き合っている軍の判断を信頼する」と明らかにした。

 ‘初戦強硬対応’と‘軍の判断に対する信頼’は普段キム・クァンジン国防部長官が強調してきた‘先措置・後報告’原則に力を加えたものだ。 北の挑発が発生すれば、わが軍は‘挑発原点報復および支援・指揮勢力打撃’等の措置を先ず行い、後に指揮系統に報告することになる。

 しかし朴大統領は冒頭の強硬発言とは異なり、業務報告が終わった後の‘まとめ’では 「わが国の目標は確固たる安保態勢と抑止力を土台にして、韓半島に持続可能な平和を作り平和統一の基盤を作ること」と話した。 対北韓政策の基調はそのまま維持するという意志表明と読まれる内容だ。

 大統領府も‘対北韓基調が変わったわけではない’として、拡大解釈を警戒した。 大統領府関係者は「朴大統領が(安保状況を意識して)国防部業務報告は直接現場で受けると早い時期に定め、国防部業務報告であるだけに軍に対して当然で原則的な注文をしただけ」と説明した。 大統領府内外では最近の安保状況と関連して‘朴大統領が断固たる態度を示せない’という不満が出ていることと関連して、‘保守層なだめ’次元と見る分析も出ている。

 一方、北韓に向けた駐韓米軍の‘武力示威’はこの日も続いた。 駐韓米軍司令部は「米国のF-22ステルス戦闘機二機が韓-米連合トクスリ(鷲)演習に参加するために3月31日に日本の基地から韓国に展開し、空対空・空対地訓練を終えて戻った」と明らかにした。 世界最強の戦闘機と評価されるF-22は、今回の韓-米連合訓練期間に韓国を訪問した米国の4番目の戦略・先端兵器だ。 これに先立って、米軍は3月19日にB-52戦略爆撃機、3月20日核推進潜水艦、3月28日B-2ステルス戦略爆撃機を韓国に展開する武力示威を行った。

ソク・ジンファン、キム・キュウォン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/580785.html 韓国語原文入力:2013/04/01 22:39
訳J.S(1423字)

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