一時 PCメッセンジャー サービスの代名詞であった‘MSNメッセンジャー’が2ヶ月余り後に歴史の中に消える。
マイクロソフト(MS)は10日「ウインドウライブ メッセンジャー(旧MSNメッセンジャー)をスカイプに吸収統合し、3月15日からサービスを中断する」と明らかにした。 MSは2011年85億ドル(約9兆ウォン)でイーベイからインターネット電話サービス会社であるスカイプを買収したが、昨年11月ウインドウ ライブ メッセンジャーサービスをこれと統合すると明らかにした。
ウインドウ ライブ メッセンジャー利用者はスカイプを設置して別途の加入手続きをせずにMSNアカウントでログインすれば、既存連絡先が自動生成され、そのまま使える。 MSは 「スカイプを通じてPCだけでなくモバイル機器などでも既存インスタント メッセージはもちろん音声通話、映像通話、画面共有などを利用できることになる」と説明した。 ただし、現地業者(TOM)が独自運営している中国ではウインドウ ライブ メッセンジャーサービスが維持される。
スカイプは全世界の利用者が2億8000万人に達する無料インターネット電話市場の筆頭業者だ。 だが、国内占有率は高くない方なので、ウインドウ ライブ メッセンジャー使用者の相当数はスカイプではなく他のメッセンジャーサービスに移る可能性も高く見える。
1998年に発売されたMSNメッセンジャーは2000年代中盤にウインドウ ライブ メッセンジャーと名前を変え、写真転送と画像通話機能などを追加した。 だが、ツイッターとフェイスブックなどソーシャルネットワークサービス(SNS)が浮上し、メッセンジャー需要がモバイル側に移る中で力を失ってきた。 3年前に3億人を越えた全世界使用者は1億人水準に減り、韓国でもネイト・オンなどに押されて、さらに早い時期に減少傾向が始まった。 昨年8月100万人以下に減った利用者は12月には86万人水準まで減った。
インターネット業界でモバイルとPCを合わせる統合メッセージ処理プラットホーム競争も激しくなる展望だ。 MSは世界無料インターネット電話市場の先頭走者であるスカイプの育成にまい進するものと見られる。 グーグルは自分たちのソーシャルネットワークサービスであるグーグルプラスにメッセンジャーサービス‘グーグルトーク’と画像チャット機能‘ハングアウト’を連動させた。 アップルも新型iPhoneとiPad、iPad miniなどの機器に文字メッセージ機能である‘アイ メッセージ’と無料映像通話を提供する‘フェイスタイム’等を基本搭載した。
イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr