原文入力:2012/07/26 08:39(1526字)
←【平壌(ピョンヤン)=ロイター/ニューシス】北韓の新指導者 金正恩労働党第1秘書が25日、最近完工した平壌(ピョンヤン)の綾羅(ヌンラ)人民遊園地を一人の女性と共に視察している。 北韓国営朝鮮中央TVは金第1秘書の視察事実を伝えながら金正恩と同行した女性が彼の夫人、李雪珠だと明らかにして金正恩の結婚事実を初めて公式確認した。
北韓が25日、金正恩朝鮮労働党第1秘書夫人の存在と名前を公開したことは前例に照らして見る時、非常に異例的だ。 金正恩第1秘書のもう一つの‘破格歩み’と見る視角もある。
金第1秘書の父親である金正日国防委員長はホン・イルチョン、ソン・ヘリム、キム・ヨンスク、コ・ヨンヒ、キム・オク氏など公式・非公式の夫人が4~5人と知らされたが、ただの一人も夫人として公開の席上でこれを公開したことはなかった。 金第1秘書の祖父である金日成主席は生前にキム・ジョンスク、キム・ソンエ氏など2人の夫人がいたことが分かった。 しかし、キム・ジョンスク氏は早くに亡くなったし、キム・ソンエ氏は1970年代初期に金正日国防委員長が登場した後は公式の席にほとんど出たことがなかった。
過去とは異なり北韓が今回最高指導者の夫人を公開したことと関連しては色々な解釈が出てきている。 先ず、年齢が幼い金正恩第1秘書が自身の体制に安定感を加えるために‘ファーストレディ’を公開したという分析が出てくる。 現在28~30才と知らされた金第1秘書が自身の幼い年齢と経験不足を補完する次元で夫人を公開したということだ。
祖父や父親との差別性を浮き彫りにしようとする試みという分析もある。 金日成主席の場合、夫人キム・ジョンスク氏の死亡以後、永く夫人を浮上させなかったし、50年代以後に2番目の夫人キム・ソンエ氏がいたが夫人の席と役割には大きな意味がなかった。 また、父親である金正日国防委員長は自身の夫人を公開の席上に連れて出たことが殆どなかった。
スイスで4年半留学して西欧文化になじむ金第1秘書のスタイルが反映されているという分析もある。 ヤン・ムジン北韓大学院大学校教授は「金第1秘書が開放的リーダーシップを見せようとしているのではないかと思う」と話した。 チョン・ソンジャン世宗(セジョン)研究所首席研究委員も 「金第1秘書のこのような歩みが保守的文化を持つ北韓の老年層には拒否感を与える可能性はあるが、変化に憧れる青年層と特に若い女性たちには好感を与えるものと見られる」と話した。
北韓は金第1秘書の婦人と関連して‘李雪珠’という名前以外には他の情報を公開しなかった。 したがって李氏を巡る色々な推定が出てきている。 金第1秘書がすでに李氏と結婚をしており、子供がいるという推測も持続的に提起されてきた。 また、李雪珠氏が人民保安部協奏団などで芸術家として活動したし、金日成総合大学特設班で6ヶ月余り‘ファーストレディー教育’を受けたという主張もある。
特に昨年2月18日、金正日委員長がリュ・ホンチャ大使など北韓駐在中国大使館関係者たちと共に銀河水管弦楽団の音楽会を観覧する時‘李雪珠’という名前の歌手が登場し‘まだ言えない’という歌を歌う姿が朝鮮中央テレビを通じて公開されたことがある。 李氏がこの女性と同じ人物なのかも関心事だ。 キム・キュウォン、ハ・オヨン記者 che@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/544336.html 訳J.S