原文入力:2011/12/26 21:46(1932字)
イム・インテク記者
陸路で平壌(ピョンヤン)到着…錦繻山(クムスサン)記念館で弔問と観測
"夫の時に来たので行くのが道理…南北関係に助けを"
政府‘メッセージ’無いだろう…今日 開城を回って帰国
金大中前大統領の夫人イ・ヒホ氏とヒョン・ジョンウン現代グループ会長が26日金正日北韓国防委員長弔問のために北韓を訪問した。
北韓<朝鮮中央通信>はこの日 "南朝鮮弔意訪問団が26日、開城を通り平壌に到着した」と報道した。弔問団の宿舎は2000年南北首脳会談当時、金大中前大統領が泊まった百花園招待所だと知らされた。 当時、金正日国防委員長は金大中前大統領が泊まった百花園招待所に訪ねてきて歓談するなど手厚い待遇をした経緯があり、今回も北韓が弔問団を非常に厚遇するものと見られる。 弔問団はこの日午後、金正日委員長が安置された錦繻山記念宮殿を訪ね弔問したと見られる。弔問団は27日朝早くに平壌を発つ。
関心事である金正恩労働党中央委員会副委員長との面談有無はこの日午後まで確認されていない。 政府当局者は「2009年に金前大統領が逝去した時、葬主が北韓の弔問団を迎えた事例があるだけに、比例の原則により金正恩副委員長が葬主資格でこれら弔問団を迎える可能性もあるが予断はできない」と話した。 実際、イ・ヒホ氏は当時キム・ギナム北韓労働党中央委員会秘書など6人の北側弔問団と東橋洞(トンギョドン)で別に会った経緯がある。
イ・ヒホ氏とヒョン・ジョンウン会長一行は午前8時20分頃、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)の民間統制線内南側出入り事務所(都羅山(トラサン))を経て北韓を訪問した。 イ・ヒホ氏は南側出入り事務所で記者たちに「2009年8月、夫が逝去した時、金正日委員長が弔問特使団をソウルに送られただけに弔問することが道理だと考える」として「私どもの北韓訪問が南北関係改善に役立つことを願う」と話したと同行したユン・チョルグ金大中平和センター事務総長が伝えた。 ユン事務総長は今回の訪問の途に金副委員長に会う予定か、政府の対北韓メッセージを持って行くのかに対する質問に対し「純粋な弔問」と話した。 これら弔問団は続いて乗用車4台とバス1台に分乗し20分余りで軍事境界線(MDL)を通過し北側地域に入った。
北側通行検査所では北韓リ・ジョンヒョク アジア太平洋平和委員会(アジア太平洋委)副委員長が民間弔問団一行を出迎えた。 リ副委員長は2009年8月、ヒョン・ジョンウン会長が金正日委員長面談のために北韓を訪問する時にも出迎えた人物だ。 また、リ副委員長は最近まで金剛山(クムガンサン)観光再開問題で現代側と交渉を行うなど、南側にも比較的良く知られている。
イ・ヒホ氏側訪問団は、イ・ヒホ氏と子息のホンオプ、ホンゴル氏、長男の嫁、初孫など金前大統領の遺族5人、イ女史の随行員・主治医・警護官の8人で構成され、ヒョン会長側はチャン・ギョンジャク現代峨山(アサン)代表、キム・ヨンヒョン現代峨山観光経済協力本部長(常務)等、現代峨山・現代グループ役職員4人が随行した。
イ・ヒホ氏は2000年の南北首脳会談、2007年の金剛山観光で北韓を訪問した経験がある。 パク・チウォン民主統合党議員は「イ女史が夜よく眠れなかったようだ」として「現時点では北韓で誰に会うのか全く分からない状況だ。 金副委員長に会う可能性が半々程度ではないかと思う」と話した。
北韓の祖国平和統一委員会のウェブサイト‘我が民族どうし’はこの日弔問団の北韓訪問にあわせて6・15宣言など南北間合意事項を強調した。我が民族どうしは "今、内外の分裂主義勢力の挑戦で祖国統一運動が試練を迎えているが、全ての同胞は6・15時代と共に繰り広げられた感動の絵を再確認し、統一意志を精一杯培っている」として "将軍様そっくりであらせられる" 金正恩を敬い "自主統一の新しい夜明けを一日も早く抱けるようにしなければならない」と話した。
零下10度以下まで下がった厳寒のこの日、イ・ヒホ氏とヒョン・ジョンウン会長一行の北韓訪問の旅には外信を含め300人を越える取材陣が駆けつけた。ヒョン会長側は直ちにソウルに戻り、イ・ヒホ氏側一行は開城工業団地を見て回り午後には帰ってくる。
イム・インテク記者 imit@hani.co.kr
原文: 訳J.S