hankyoreh

原文入力:2011/12/18 23:00(2073字)
ユ・ソンヒ記者

キム・ヒョジェ主席-チョ・ヒョノ庁長 接触
行政官関与・1億 金銭取引が明らかになるや２回電話
警察が重要端緒を把握した日と通話時点が一致
"大統領府から連絡したという事実だけでも外圧疑惑"

←去る6月20日午後、チョ・ヒョノ警察庁長官が国会司法改革特別委員会全体会議に参加するためソウル、渼芹洞(ミグンドン)の警察庁を出て誰かと電話をしている。 イ・ジョンア記者 leej＠hani.co.kr

  キム・ヒョジェ大統領府政務首席が、中央選挙管理委員会ホームページDDoS攻撃事件の捜査発表以前にチョ・ヒョノ警察庁長官に2度にわたり電話をかけたことに続き、チョン・ジンヨン民政首席と事件内容に対して緊密に相談までしていたことが明らかになり、大統領府が組織的に警察捜査に介入し事件を縮小・隠蔽したのではないかとの疑惑が起きている。

  司正当局関係者らの話を総合すれば、キム政務首席がチョ庁長に電話をかけた時点は去る7日午前と午後だ。この時点はパク・ヒテ国会議長前秘書であるキム・某(30)氏が事件の主犯コン・某(27・拘束・チェ・グシク ハンナラ党議員前秘書)氏などに1億ウォンの金を送った事実と、パク・某(38)大統領府行政官が事件連座者の中の一部と10・26ソウル市長補欠選挙の前日に1次酒席を共にしていた事実を警察が把握した直後だ。

  去る6日午後、パク議長前秘書キム氏は本人の通帳取引内訳のコピーと貸切契約書など金銭取引と関連した書類を警察に任意提出し調査を受けた。警察はこの日、キム氏がコン氏に10月20日 1千万ウォンを送金し、DDoS攻撃を実行したカン・某(25・拘束・IT業者社長)氏の口座を通じてチャ・某(27・拘束)氏にも9千万ウォンを渡したという事実を確認した。捜査チームはこの事実を7日午前7時頃、大統領府に先に報告した。キム政務首席は警察の報告書を受けた後、チョ庁長に電話して事実か否かを尋ねた。この時、まだ報告を受けていなかったチョ庁長は午前8時頃、捜査報告を受ける席で「なぜ大統領府に先に報告をしたのか」と捜査チームを強く叱責した後、キム政務首席に再び電話し捜査内容を説明した。キム政務首席が事件の主な参考人と被疑者の間の金銭取引に代価性がある可能性を念頭に置き、このような事実が外部に流れ出ることを事前に防ぐためにチョ庁長に電話したのではないかとの疑いを持ちうる情況だ。

  それだけではない。 7日午後5時頃、捜査チームは大統領府のパク行政官が選挙前日である10月25日 DDoS事件連座者の一部と酒を伴う夕食を共にしたという事実も把握した。この事実は直ちにチョ庁長に報告され、当日 大統領府にも報告された。これに対しキム政務首席はその日ぼ午後になり再びチョ庁長に電話をしたと伝えられた。 パク行政官関連事実を公開しないよう指示した可能性があるとみられる内容だ。 このようにチョ庁長と電話をやりとりする過程でキム政務首席はチョン・ジンヨン民政首席と捜査内容について相談したということが司正当局関係者たちの伝言だ。

  しかし警察の捜査結果発表の一日前である8日夜、マスコミ報道を通じてパク行政官が酒席に参加したという事実が知らされたことにより、警察はパク行政官に対する召還調査事実を公開せざるを得なくなった。警察内外ではキム政務首席がチョ庁長との通話事実はもちろん、通話内容と対応方法などについてチョン民政首席と相談しながら大統領府はもちろん政界にまでうわさが広がり、そのためにパク行政官の酒席出席事実と事件関連者間の金銭取引内容、キム政務首席とチョ庁長の通話事実などが言論に流れ出たという観測が出ている。

  状況がこうであるにも関わらず、チョ庁長と大統領府は「事件関連事実を確認しようとしただけで圧力を加えることも、受けることもなかった」とあわてふためいている。関連事実を報道した時事週刊誌<ハンギョレ21>に対して法的対応を取ると見えすいた脅しまでしている状況だ。

  しかし警察内部では大統領府が捜査中である事件と関連して警察首脳部に電話をかけたという事実だけでも‘外圧疑惑’を受けるに充分だという批判が出ている。 警察庁のある高位関係者は「大統領府が警察の捜査状況をリアルタイムで報告を受けるのは未だに残っている望ましくない旧態」として「大統領府が首脳部に電話をするなど不適切な行動をしたため、大統領府行政官も警察の捜査に非協調的に出たのではないだろうか」と話した。

ユ・ソンヒ記者 duck＠hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/510740.html 訳J.S