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今 大学街は運動圏総学生会候補‘受難時代’

登録:2011-12-16 06:32

原文入力:2011/12/15 16:22(4435字)
ホ・ジェヒョン記者


釈然としない理由で候補剥奪されたり選挙自体が霧散したり
韓大連 "半額授業料萎縮を意図…ニューライトの介入 確認中"


←8月12日午後、半額授業料実現を要求しソウル、汝矣島(ヨイド)国会議事堂本館前で奇襲デモに立ち上がった‘21世紀韓国大学生連合’(韓大連)所属の大学生が500万ウォンを越える金額が刷られた2学期授業料納入告知書を印刷した横断幕を広げスローガンを叫んでいる。 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr


  大学街の総学生会選挙で半額授業料実現を公約に掲げた学生運動圏候補らが被選挙権を剥奪され、一部大学では釈然としない理由で選挙が霧散する事態が相次いで起きている。

  <ハンギョレ>が14日時点で把握した結果、全南(チョンナム)大、建国(コングク)大、国民大、東義(トンウィ)大などで運動圏候補が選挙過程で被選挙権を剥奪され、誠信(ソンシン)女子大では学校が介入し総学生会選挙を跛行に追い詰め雑音が起きている。


#全南大、大量に消えた人文大選挙人名簿


  全南大学校総学生会選挙に‘アクション’(運動圏)と‘伝説’(非運動圏)の二つの選挙運動本部(選本)が立候補して競争した。11月29日に進行された投票で‘アクション’選本のクォン・ミニョン(環境工学科4学年)氏は48.41%を得票し46.95%を得た‘伝説’選本を薄氷の差で抜き総学生会長に当選した。ところが選挙管理委員会はクォン氏の当選を無効にした。‘アクション' 選本関係者が開票場内で騒動を起こすなど‘アクション’選本に警告3回が累積したという理由であった。


  騒乱は人文大学選挙人名簿が消えたことから始まった。選管委のミスで投票中に人文大学選挙人名簿がなくなってしまい選管委はそのために人文大から出た投票全てを無効票処理しようとした。人文大学では‘アクション’選本が‘伝説’選本に比べ多くの票を集め、人文大の投票箱を開かなければ薄氷勝負だったために二人の候補間の得票数が逆転することもありえた。‘アクション’選本はこれに対し抗議し選管委は‘選管委開票妨害’を理由に彼らを懲戒した。‘アクション’選本は被選挙権も剥奪された。


  全南大学校選管委は12月7日~8日‘伝説’選本だけを候補と認定し、再投票を強行した。投票率が17%にしかならなかったが選管委は投票が成立したと見て今週末までに開票を行い当選者を確定する予定だ。


  今年、全南大総学生会幹部は半額授業料運動に批判的な非運動圏だった。選管委員も非運動圏の学生たちで多数が満たされた。通常、選管委員は総学生会幹部と各単科大の学生会長で構成される。


#建国(コングク)大、運動圏候補 被選挙権剥奪


  建国大学校では今回の総学生会選挙に‘ザ チェンジ’(運動圏)と‘チョン’(非運動圏)の二つの選本が立候補し競争を行った。しかし‘ザ チェンジ’選本は去る1日 被選挙権を剥奪された。この選本のパク・ソルチ総学生会長候補(政治外交学科3学年)が学生たちに電話をかけ相手候補を誹謗し投票督励行為を行ったという理由であった。


  選管委は懲戒会議を開いた。しかし最初の懲戒会議で警告10票、被選挙権剥奪11票が出てきて‘選管委員の3分の2以上の票で懲戒を議決しなければならない’という選挙細則を満たすことができず‘パク候補の被選挙権剥奪懲戒案件’が否決された。ザ チェンジ選本側は1次表決で否決されたという立場だったが選管委は可決するまで投票を継続できるという選挙細則上の会議規定を挙げて‘被選挙権剥奪’意見が3分の2以上出てくるまで重複議決を継続したあげくパク候補の被選挙権を剥奪した。


  ‘ザ チェンジ’側は懲戒決定に異議を提起し結局、被選挙権を回復したが12月9日まで進行された投票で投票率が50%に達せず学生会選挙は失敗に終わった。


  今年、建国大総学生会は非運動圏であったため選管委員も非運動圏学生たちで多数が満たされた。パク・ソルチ氏は 「非運動圏候補が当選するようにしようと選管委員が努力したものと見ざるを得ない」と批判した。‘チョン’選本は半額授業料街頭闘争より学校との交渉を通じた授業料闘争を好んだ。


#国民大、‘相手候補非難’?…運動圏選本 被選挙権剥奪


  国民大学校では‘99%の逆襲’(運動圏),‘スッキリ変えよう’(運動圏),‘事故ムンチ(問題児)’(非運動圏),‘好感’(非運動圏)選本が出てきて競争を行った。そうするうちに11月23日投票日を9日後に控えた14日‘99%の逆襲’選本が候補資格を剥奪された。‘相手候補が授業料値上げを擁護した’という内容を含む新聞を配布するなど警告3回が累積したためだ。この学校の選挙細則には「相手候補を非難してはならない」という内容が入っている。


  ‘99%の逆襲’選本総学生会長候補であったイ・アイェ(公法学科4学年)氏は「今年、総学生会が学校と授業料値上げに合意してしまった前歴を批判した選本は私たちしかいない。それで標的懲戒を行い被選挙権を剥奪させたものと疑う」と主張した。


  今年の国民大総学生会も非運動圏であったし、選管委員は非運動圏が大部分だった。国民大総学生会選挙は無効票がとても多く出て失敗に終わり、来年3月に再選挙が行われる予定だ。


#東義(トンウィ)大、虚偽事実流布?…運動圏選本 被選挙権剥奪


  東義大学校では先月17日に行った総学生会選挙のために‘ドキドキ チェンジ’(運動圏)と‘バタフライ・エフェクト’(非運動圏)選本が出てきて競争を行った。しかし‘ドキドキ チェンジ’選本は先月8日に被選挙権を剥奪された。政策資料集に授業料値上げ率を誤って書くなど虚偽事実を流布したという理由であった。


  ‘ドキドキ チェンジ’選本は政策資料集に「今年授業料が3.9%引き上げられた」と書いたが正確な値上げ率は3.5%であった。また「総学生会奨学金を返却し家計困難奨学金として学友に戻す」という公約を掲げた。しかし選管委はこの公約に対して「学校規定上、実現可能性がない」として虚偽事実流布と規定した。 結局、総学生会選挙は‘バタフライ・エフェクト’選本だけが候補と認められた状態で行われ、これらが当選した。


  ‘ドキドキ チェンジ’選本副総学生会長候補チョン・ジョンシク氏は「選管委は政策資料集に韓大連と共にする共同政策を除けと要求するなど偏向的な要求をしてきた。運動圏候補の当選を阻むためにささいなケチをつけて私たちの候補資格を剥奪した」と主張した。今年の東義大総学生会も非運動圏だった。


←12月12日誠信女子大学生たちが大学の総学生会選挙介入に抗議して断髪記者会見を行っている。 (提供. ツイッター@giselleje)


#誠信女子大、学校側 選挙人名簿 提供拒否


  誠信(ソンシン)女子大では‘フマニタス’(運動圏),‘1万の確信’(運動圏),‘同行’(非運動圏)の3選本が出てきて先月28日に総学生会選挙を行う予定だった。しかし今年の選挙は学校が介入して跛行を経ている。学校が選管委に選挙人名簿の提供を拒否し選挙がきちんと進行できずにいる。


  この学校の選管委は単科大別投票所ごとに投票人名簿を全て配置するために総10ヶの投票人名簿を学校側に要求した。投票率を高めるためであった。しかし学校は「不正選挙がなされかねず一ヶ以上の投票人名簿は渡せない」と対抗した。非運動圏選本である‘同行’も学校側に投票人名簿を多量配布しないで欲しいと要求した。


  そうするうちに‘同行’選本が警告累積で候補者格を剥奪される事態が起きた。学校側は選管委に「総学生会選挙が不公正に進行されている」として「‘同行’選本の無念な立場を救済する方法はないかを確認してほしい」と要求した。選管委はこれを断り結局、学校側も投票人名簿の提供拒否を撤回せずに対抗した。当初予定された総学生会選挙は跛行を経ている。


  キム・ミヒ誠信女子大総学生会長(現選挙管理委員会委員長)は「学校は今まで継続的に学生会を弾圧してきた。学校が御用候補当選のために選挙介入をしていることではないのか疑っている」と話した。学生たちは去る12日から投票人名簿なしで総学生会選挙を強行している。しかし投票人名簿なしで行われる選挙であるため適法性論難素地が残っており、16日まで進行される選挙でも投票率が50%を下回り総学生会選挙は失敗に終わるものと見られる。 今年この学校の総学生会は運動圏だった。


#跛行 選管委“運動圏候補弾圧と関連ない”


  総学生会選挙の跛行と関連して該当大学の選管委はいっせいに「運動圏候補弾圧と関連ない」として疑惑を否認した。ユン・ジェヨン全南大選管委員長は14日<ハンギョレ>と行った通話で「結果的にそのように映るかもしれないが運動圏候補を落選させる意図で候補資格を剥奪させたのではない」と明らかにした。 国民大選管委員長も「'99%の逆襲’選本が選管委の是正勧告を12時間内に行わなかったので警告措置を下し、懲戒が累積して最終候補資格を剥奪されたに過ぎない」と説明した。誠信女子大学生支援チーム関係者は「選管委名簿を与えなかったために選挙に介入したものと見ることはできる。しかし10年近く選管委が運動圏に友好的な候補を支援して運動圏候補ばかりが当選してきた。もうこれ以上は不正選挙を放置できない」と選挙介入理由を明らかにした。


  この間、半額授業料運動など学生運動を主導した韓国大学生連合(以下 韓大連)側は相次ぐ運動圏候補の被選挙権剥奪について憂慮を深めている。韓大連は総学生会選挙に対する真相調査に入った。ハン・ポンピル韓大連政策委員長は「半額授業料実現を公約に掲げた韓大連候補が出てきた総学生会選挙で似た事態が連鎖的に起きた」として「半額授業料を叫ぶ学生たちの声を萎縮させようとする組織的行動があったのではないかと疑っている」と話した。 ハン委員長はまた「ニューライト陣営が学生会選挙に介入した情況があったかを確認している」と付け加えた。


  これらの学校の他にも韓大連活動を支持する総学生会候補が被選挙権を剥奪されたのは朝鮮大、漢陽(ハンヤン)大など10余校以上の学校で起きた。しかし半額授業料運動を支持する運動圏総学生会選本は全国的にソウル市立大、淑明(スンミョン)女子大など31ヶ所で当選し、例年と同等の規模を示した。


ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/510341.html 訳J.S