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韓国の未婚女性の21%「子どもはいないほうがいい」

登録:2024-03-27 06:43 修正:2024-03-27 08:16
人口保健福祉協会、20~44歳の男女を調査 
未婚男性は14%が子なしを好む
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国で未婚女性の5人に1人は子どもを持つことを望んでいないという調査結果が出た。

 人口保健福祉協会は26日、このような内容を含む「第1回国民人口形態調査」を発表した。今回の調査は、20~40代の価値観および態度と低出生率問題の関連性を調べるため、全国の20~44歳の2000人(未婚・既婚男女それぞれ500人ずつ)を対象に行われた。

 調査結果によると、未婚女性の21.3%は「子どもがいない状態を好む」と答えた。子どもは欲しくない未婚男性の割合は13.7%で、未婚女性よりは少ないが、既婚女性(6.5%)や既婚男性(5.1%)と比較すると2倍以上高かった。平均の希望子ども数は、既婚男性1.79人、既婚女性1.71人、未婚男性1.63人、未婚女性1.43人の順だった。

 調査対象者の大半は、「子どもの養育=費用」という認識を共有していた。回答者の96%が「子どもは成長期に多額の費用がかかる」という考えに同意した。子どもに関する7つの認識のなかでは、回答者の同意率が最も高かった。「子どもが体験することになる未来が心配になる」とする回答者も88.8%に達した。ただし、子どもの養育に関連する肯定的な認識に同意する割合も高かった。「親は子どもを育てることで精神的に成長する」には回答者の92.3%が同意した。

 子どもが女性の社会キャリアに及ぼす否定的な影響については、性別の認識の差が目立った。未婚女性と未婚男性は「子どもは成長期に多額の費用がかかる」という認識に、それぞれ97.6%と95.1%が同意したが、「子どもは女性のキャリアの制約になる」には、未婚女性は84.5%が同意したが、未婚男性は66.2%だけが同意したことが調査でわかった。

 未婚女性が希望する養育方式は、現実との乖離が大きかった。未婚女性は最も理想的な育児休職の分配方法として「母親と父親が半々ずつ使用」(77.2%)を挙げた。現在の韓国で一般的な育児休職方式である「母親がほとんどを使用、父親は少し使用」(16.9%)と「母親が全部使用、父親は未使用」(2.1%)の回答率は合わせても20%に満たなかった。現実には、男性の育児休職は徐々に増加はしているが、平均休職期間は女性より短い。1月に雇用労働部が発表した資料によると、2023年の全育児休職者(13万1087人)のうち、男性の割合は28.9%(3万7885人)だった。休職期間は7.3カ月で、女性(9.6カ月)より短かった。

ソン・ジミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/1133898.html韓国語原文入力:2024-03-26 15:26
訳M.S

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