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大統領府, 宣戦布告…親パク側 "賊反荷杖(盗人 猛々しい)"

原文入力:2010-02-11午後10:04:06(2467字)
李明博-朴槿恵 衝突

ファン・ジュンボム記者,ソン・ヨンチョル記者,キム・ポンギュ記者

‘失言に親パクが喧嘩しかける’名分 返し技
世宗市膠着 打開しようと正面突破戦略
イ・ドングァン広報首席が11日、朴槿恵前ハンナラ党代表の前日の‘一家族強盗’発言に対し公式に謝罪を要求したことは、大統領府の激昂した内部の雰囲気をそのままに反映している。大統領府がパク前代表を公式に批判したのは政府スタート後初めてだ。前日「パク前代表が何か大きく誤解をしたようだ」として、それなりの礼節を守ろうとしたこととはガラリと変わった‘正面対応’だ。

事実関係をきちんと把握せずに‘一家族強盗’発言をしたパク前代表に誤りがあるという点を確実にしておこうというのが表面的な理由だ。パク前代表の世宗市原案固守に妙案がなく、もどかしく思ってきた大統領府としては貴重な反撃の契機に出会ったわけだ。

大統領府高位関係者は「強盗論はイ大統領が内部和合を強調し、数えきれない程に使い続けた比喩であり、今回の件はパク前代表の勇み足」と話した。戦いの名分が大統領府にあるという自信がにじみ出ている。

大統領府関係者は「パク前代表が参謀らの言葉だけを聞いて、即自的にイ大統領を強盗と指称した」として「良いものは良いという式で適当にやり過ごすことではない」と話した。イ・ドングァン首席がこの日パク前代表を‘朴槿恵議員’と表現し「今回のことを‘失言波紋’と規定したい」と話したのはこういう内部気流と判断を込めたものだ。

大統領府は特に今回の戦いを国民の‘旧正月の対話テーブル’に上げ有利な世論構図を作ろうとする戦略的考慮をしたものと見られる。大統領府関係者は「私たちがはっきりした態度で出なければ、正月連休に人々が‘イ大統領が強盗の話で失言をしパク前代表を誤解させた’という式で話すのではないか」と話した。正月前の大反撃を通じてパク前代表の勢いを折っておくということだ。

今回のことは膠着状態に陥った世宗市問題に対する大統領府の正面突破戦略ともかみ合っている。イ大統領と大統領府が‘家強盗論’を契機に、パク前代表に対し断固たる態度を示しておき、この気勢をかって正月以後にパク前代表を圧迫し世宗市世論戦に出るという判断をしたと見られる。イ大統領は正月以後、記者会見や忠南訪問などを検討している。大統領府関係者は「パク前代表に公式謝罪を要求することにより、世宗市問題も明確になった」として「与党に不明瞭に顔色を見ずに、李明博(世宗市修正)か朴槿恵(原案)かをはっきりと選択しろとのメッセージが込められたもの」と話した。 ファン・ジュンボム記者 jaybee@hani.co.kr

写真大統領府カメラマン団

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"謝罪はイ大統領が先にすべき" 激昂
世宗市危機に‘朴槿恵 つぶし’解釈

朴槿恵前ハンナラ党代表が11日大統領府の公式謝罪要求を一蹴したことは‘大統領府の問題提起が意図的挑発’という状況判断が大きく作用したものと見られる。パク前代表発言に対する大統領府の態度が一日ぶりに急変したためだ。

イ・ドングァン大統領府報道官の謝罪要求事実が知らされた直後も親パク陣営はしばらく気持ちをなだめているように見えた。重鎮のホン・サドク議員は「パク前代表周辺の人々が大統領の言葉の意味をきちんと伝えることができず大統領に申し訳なくなった」と話した。ソン・グァンホ最高委員も「私がパク前代表にイ大統領の真意を説明した」として「うまくいくだろう」と楽観した。

しかしスポークスマン格であるイ・ジョンヒョン議員を通じて伝えられたパク代表の発言は断固としていた。「その言葉に問題があるならば、あるなりに処理すれば良いではないか。」パク前代表のこの発言を親パク議員らは「何を謝まれというのか,法に従ってやれという意味」と分析した。

パク前代表側はイ大統領が先にした話でパク前代表を刺激し原因提供をしておいて、謝罪を要求するというのは盗人猛々しいという見解を示している。ある側近は「イ大統領が誤解を生む発言をしたことに対して、パク前代表がそれこそ‘仕事ができる人は国民が判断すること’という一般論で話しただけではないか」とし「誤解するに十分なイ大統領の言葉は一般論だと言って、パク前代表の話は誤解というのは、それこそ低級な二重定規」と鋭く言い放った。

親パク陣営では大統領府が世宗市修正案が国会の壁にあたって座礁する危機に処するや、当初から意図していた‘朴槿恵つぶし’を本格化しただけで、正面対応を避けることができないという気流が強い。ある参謀は「今回の大統領府の態度で世宗市修正案を提起した目標が、政策的次元ではなく‘朴槿恵 孤立化’という政治的次元にあるということが明白にあらわれた」と話した。ある再選議員は「大統領府が事実上宣戦布告をした。もう行くところまで行ってみるしかない」とまで話した。大統領府が‘国家百年の大計’を名分に修正案をゴリ押しし、パク前代表を妨害者,大統領に立ち向かう人と烙印してパク前代表無力化に本格的に展開した以上、強硬対応せざるを得ないということだ。

一部では大統領府が国会を飛び越え直ちに国民投票手続きを進行しようとする意図的挑発として警戒している。ある再選議員は「度々、親イ-親パク間葛藤を煽り‘政派争いばかりしている国会はだめだから国民に直接意を尋ねよう’とする可能性がある」と話した。

ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr 写真 キム・ポンギュ記者

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/404286.html 訳J.S