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日本、政府の北朝鮮ミサイル「列島通過」警報で一時騒然

登録:2022-11-04 06:22 修正:2022-11-04 07:47
日本政府は、北朝鮮が3日午前7時40分頃に発射したミサイルが日本列島上空を通過する可能性があると判断し、午前7時50分頃、地方自治体などに緊急情報を伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令し、宮城県、山形県、新潟県に避難を呼びかけた=東京/ロイター・聯合ニュース

 北朝鮮が3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるミサイルを発射したことを受け、日本政府が自国上空を通過するものとみられるとして、一部地域に避難警報を発令した。 岸田文雄首相は「連日続く弾道ミサイルの発射は暴挙」だとして、強く非難した。

 日本政府は、北朝鮮が同日午前7時40分頃に発射したミサイルが日本列島上空を通過する可能性があると判断し、午前7時50分頃、地方自治体などに緊急情報を伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)を稼動した。Jアラートを通じて「ミサイルの日本上空通過」の事実を知らせ、宮城県、山形県、新潟県に「建物内または地下に避難」を呼びかけた。避難警報が出ると、日本メディアは一斉に「北朝鮮ミサイル日本上空通過」という速報を出した。しかし、北朝鮮のミサイルは日本上空を通過せず、東海上空で消失したものとみられる。Jアラートの発令は、北朝鮮のミサイルが日本列島上空を通過した先月4日以来1カ月ぶり。

 浜田靖一防衛相は同日午前、記者団に対し、「北朝鮮が多数のミサイルを日本海方面に発射した。7時40分前頃に西岸から発射されたものは、日本列島を超えて飛翔する可能性があると探知したためJアラートにてその旨公表した」と述べた。しかし、「その後、情報を確認したところ、ミサイルは日本列島を超えず、日本海上空にて消失したことが確認されたので訂正する」とし、「その原因等については現在分析中」だと付け加えた。

 日本政府は、北朝鮮のミサイル発射を強く非難した。岸田首相は記者団に対し、「連日続く弾道ミサイルの発射は暴挙であり、決して許されるものではない。すでに被害の有無の確認、あるいは国民に対する適切な情報提供、分析などの指示を出した」と述べた。岸田首相は官邸で国家安全保障会議(NSC)後、再び記者団に、「(北朝鮮が発射したミサイル3発のうち)1発は大陸間弾道ミサイルの可能性がある」と述べた。

 防衛省は大陸間弾道ミサイルとみられる北朝鮮のミサイルが高度2千キロメートルに達し、射程距離は750キロメートルを記録したと推定した。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1065562.html韓国語原文入:2022-11-0402:47
訳H.J

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