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「軍部独裁後のミャンマーの国家ビジョンがある…NUGの国際承認を」

[ジン・マー・アウン国民統合政府(NUG)外相インタビュー] 
 
連邦民主主義国家を建設する計画明らかに 
軍部刷新に向けた連邦軍創設を再確認 
 
「少数民族武装団体・市民運動家など 
軍事に対抗した広範囲な勢力と連帯 
同じような歴史のある韓国が支持してほしい」
ミャンマーのジン・マー・アウン国民統一政府(NUG)外相が15日、オンラインのインタビューに応じている=インタビュー画像キャプチャー//ハンギョレ新聞社

 「国際的に国民統一政府(NUG)が承認を受けるための努力を最優先にしている」

 ミャンマー軍部に対抗して発足した臨時政府である国民統一政府(NUG)の外相となったジン・マー・アウン氏は15日、オンラインでのインタビューで、軍部ではなくNUGに正統性があるという点を繰り返し強調し、このように述べた。インタビューは本紙が事前に送った質問を基に、慶南移住民センターのイ・チョルスン代表が行い、ミャンマー人留学生が通訳を担当した。

 ジン・マー・アウン外相は「軍部クーデターは脱法的で(軍部が民主化履行を掲げて制定した)2008年憲法の秩序を(軍部が)破ったもの」だとし、「民主主義によって実施された総選挙で勝利した文民政府から軍部が政権を奪った」と述べ、ミャンマーの合法的な政府として軍部ではなくNUGを認めてほしいと要請した。

 ジン・マー・アウン外相の説明によれば、NUGと連帯してミャンマー国民の民主化運動を支持すると正式に表明した国もあれば、非公式に支持を表明した国もあるとみられる。同氏は「ある国は私たちと緊密に連絡し、どのような支援が必要なのか尋ねて支援しており、メディアを通じて正式に知らせて支持宣言をした国もある」と述べつつも、当該国の名前を具体的に取り上げなかった。

 ジン・マー・アウン外相は「NUGは少数民族の反軍を含む広範囲な勢力と連帯している」という点を強調し、「(アウンサンスーチーの民主主義民族同盟が主軸の)連邦議会代表委員会(CRPH)を含め、ミャンマー少数民族反軍、選挙に出馬した(民主主義民族同盟のほか)政党、平和デモを導いた市民運動家、市民不服従運動(CDM)を率いた人々と共に話し合い、(NUGを)開拓した」と説明した。

 特にミャンマー事態の大きな変化要素となる少数民族の武装団体との連帯については「長い間軍部政権と内戦経験がある(少数民族)反軍と協力している」と明らかにした。「武器が関与した部分については正確に言えないが、ある地域では軍事訓練を実施している」ということだ。

 NUGは、単に軍部クーデターに対抗して戦うだけでなく、今後のミャンマーの国家ビジョンに対する協議も経たという。1988年の「88抗争」当時と異なる点としては、「NUGを構成するまでの間に、軍部独裁の終息だけでなく、その後の国家建設に対する堅固な政治的目標、協議があった」という点を挙げた。そして「これにより連邦民主主義憲法1部と2部を作ることができ、連邦民主主義国家建設のために、専門性を持つ連邦軍を通じて軍部を刷新する」とし、少数民族を含む連邦軍をつくる意志も再確認した。

 軍部を率いるミン・アウン・フライン最高司令官との交渉の可能性については「今のところ計画はない」と一線を引いた。ただ「不当に拘禁された政治家や民主化運動家の釈放と、軍部が犯した虐殺とテロ行為、人権侵害の責任を負うという確実な答え」を前提条件にした対話の可能性も排除していない。

 最後に、韓国政府や市民に対しても支持を訴えた。「韓国が民主主義のために戦い、(韓国人が)軍部独裁政権下で経験した歳月がある。ミャンマーの状況も同じだ。ミャンマーから軍部勢力が退き、軍部独裁政権から民主主義政権を取り戻すまで、私たちを支持してほしい」

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/995864.html韓国語原文入力:2021-05-20 02:42
訳C.M

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