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ロッテワールドタワー123階に最後の大黒柱 世界で6番目に高いビルに

着工5年で国内最高層の棟上げ式 
安全・繁栄祈願に龍と亀の字を刻む
国内で最も高い建造物になるソウル・蚕室ロッテワールドタワーの棟上げ式が行われた22日午後、関係者の署名がされたHビーム大黒柱が123階の屋根に乗せられている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 韓国国内で最も高い建造物となるソウル・蚕室(チャムシル)ロッテワールドタワーに最後の構造物が乗せられた。辛格浩(<シン・ギョクホ>重光武雄)ロッテグループ総括会長の念願事業であるはずだが、辛総括会長は2人の息子の経営権紛争のため記念行事に姿を現さなかった。

 ロッテ物産は22日、ロッテワールドタワーで棟上げ式を開き、ビル最高層の123階の天井を作るための長さ7メートルのHビーム大黒柱を乗せたと明らかにした。2010年11月に着工して5年ぶりとなる。大黒柱には安全と繁栄を祈るため、厄を防ぐ龍と亀の漢字が彫られた。

 棟上げ式は韓国式家屋を作る時、柱を建て、梁を乗せた後に棟を上げ、新しい建物に災難がないよう祈願する儀式だが、今は建物の外部工事を終え内部工事に入る前に行う。

高さ555メートル地上123階のビルになるロッテワールドタワーの完成予想図//ハンギョレ新聞社

 ロッテワールドタワーは昨年4月、国内の建築で最高の高さ(305メートル)を超え、今年3月に国内で最初に100階(413メートル)を突破した。来年12月に123階の上に40メートルの高さの鉄骨造形物が設置されるなどして完工すれば、高さ555メートルで世界で6番目に高い建物になる。

 辛格浩総括会長はロッテワールドタワーの建設に強い執念を見せてきた。辛総括会長は「いつまで外国観光客に王宮ばかり見せているわけにはいかない。韓国にも世界的な名所がなければ観光産業を発展させることができない」と超高層ビルの建設を推進してきた。だが事業は迂余曲折を経た。1990年代後半、外国為替危機で超高層ビルの建設が差し控えられ、城南(ソンナム)のソウル空港の航空機離着陸に支障が出るとの理由で国防部と空軍の反対に直面した。工事中も絶えず安全性の問題が起きた。

 辛総括会長の棟上げ式不参加に関連し辛東主(<シン・ドンジュ>重光宏之)前日本ロッテホールディングス副会長側は「ロッテグループが棟上げ式の連絡をしてこなかったため(総括会長に)棟上げ式出席について何の報告もできなかった」とする立場を明らかにした。これに対してロッテは「辛格浩総括会長はグループ来賓なので特に招待の手続きはない。連絡がなくても当然出席可能だった」と明らかにした。

イ・ジェウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-12-22 21:36

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/723083.html 訳Y.B

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