原文入力:2010-01-08午後09:08:26
昨日、企画財政部次官が異例的に金融通貨委員会会議に参加した。通貨政策を最終決定する金通委に政府高位官僚が参加したのは11年ぶりだ。政府官僚の金通委出席は韓国銀行の独立性を傷つける非常に不適切な行為であり、直ちに中断しなければならない。
まず政府官僚の金通委出席は金通委の固有権限である金利決定権を侵害する素地が大きい。金通委員らは毎月開かれる定例会議で自由に意見を陳述し、金利水準を決める。こういう席に政府高位官僚が座っていることだけで金通委員らは心理的圧迫を受けざるをえない。事実上、政府の意中により選任される金通委員らが金利引き上げに反対する政府方針に反する発言をすることは容易ではないだろう。政府官僚の金通委出席は結果的に通貨政策の独立性を傷つけることになる。
政府官僚の金通委出席は時期的にも適切でない。李明博大統領は昨日「まだ世界どこの国でも出口戦略を立てている国はない」とし、金利引き上げが時期尚早であることを再度強調した。大統領の指針に従うほかはない政府官僚の金通委出席は、金利を上げる時期ではないとの大統領のメッセージを金通委員らに直接伝達することに他ならない。このような形の露骨な介入は最近10余年間にはなかったことだ。
金融監督権限の拡大を要求する韓銀に対する対応次元で、政府官僚が金通委に参加したとするならば更に大きな問題だ。政府は1998年に韓銀に通貨政策の独立性を保障する代わりに金融監督権を分離し金融監督院を新設した。ところが昨年韓銀が金融監督権拡大を要求し政府と不快な関係にある。だが通貨政策の独立性は金融監督体系の変化とは別個の懸案だ。韓銀の金融監督権拡大可否と関係なく韓銀の独立性は保障されなければならない。
政府官僚の金通委出席が法的に問題があるわけではない。政策共助次元で参加することもありうる。だが、政府が韓銀の独立性を尊重するならば、金通委出席は特別な時期に極めて例外的にしなければならない。たとえ政策共助が必要であっても他の方法がいくらでもある。それでも政府官僚が金通委に定例的に参加するということは、政府が金通委の金利決定に直接介入するという意図があると見ざるを得ない。論難が大きくなる前に政府は金通委出席を止めることを望む。
原文: 訳J.S