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‘尖閣紛争’に翼が折れた日本のハト派

登録:2013-01-24 07:39 修正:2013-01-29 10:15
公明党代表 "後代に任せよう" 発言
翌日には連立与党の反発で態度変更
鳩山 前総理‘逆賊’扱いも
中国言論 "口先だけの関係改善" 非難

 尖閣列島(中国名 釣魚島)領有権を巡る中国との葛藤が激化する中で‘領有権紛争があることを認めよう’という日本国内ハト派の立場がますます狭まっている。 尖閣列島の国有化を通じて‘現状打破’を断行した日本が、中国との葛藤を軍事力強化の契機としようとする動きばかりが明確だ。

尖閣列島(中国名 釣魚島)

 自民党と連立政府を構成している公明党の山口那津男代表は21日、安倍晋三総理の特使資格で中国を訪問する一日前に開いた記者会見で「(尖閣列島領有権問題は)未来世代に解決を任せることが万一の事態を避ける方法だ」と語り、大きな関心を集めた。

 ‘尖閣列島領有権問題解決を後代の知恵に任せよう’という話は、1978年中・日国交正常化の際に中国指導者 鄧小平がした話だ。 しかし日本政府は当時これに合意したことはないと主張する。 山口代表の発言は当時の鄧小平の話を認め、両国が最近の葛藤が激しくなる前の原点に戻ろうという意を込めたと解釈される。 彼は香港テレビとのインタビューで「尖閣列島上空に両国の軍用機が進入しないようにしよう」とも提案した。

 しかし山口代表はその翌日には態度を変えた。 彼は22日空港で記者たちが‘中国の高位関係者たちにそのような提案をするか’と質問すると、「領有権よりは大きな枠組みの関係改善方案について話したい」と答えた。 日本の言論は山口代表が自身の発言により連立与党内に波紋が生じたために軌道を修正したものと解釈している。 小野寺五典 防衛相は山口代表の尖閣上空両国軍用機進入自制発言に対して「現在の方針を守る」と考慮する意向がないことを明確にした。

 山口代表は連立政府を構成している党の代表だけに公開的な非難は受けなかった。 しかし他のハト派は激しい非難を受けている。 中国との関係を重視してきた鳩山由紀夫 前総理は去る16日、北京で賈慶林 政治交渉会議主席に会い「尖閣地域に領有権を巡る紛争があるということを両国が認めなければならない」と話した。 これに対して小野寺 防衛相は放送に出演して「こんなことを言ってはいけないが‘国賊(国の逆賊)’という単語が一瞬頭をかすめた」と非難した。丹羽宇一郎 前中国駐在大使も尖閣領有権紛争があることを認めなければなければならないと主張した。 彼は中国大使在任時、日本の尖閣国有化が両国関係を亡ぼすと反対して召還され、大使職から押し出された。

 安倍総理は習近平 中国国家主席に首脳会談を提案する親書を訪中した山口代表に任せた。 しかし<新華社通信>は「安倍総理の親書にどれほどの真心が含まれているか見なければならない。 釣魚島海上付近での航空機運航を互いに中断するなどの具体的な提案がないようだ」と報道した。 <環球時報>は「安倍総理が中-日関係に関する根本的な準備ができているのか疑問だ。 口では中国との関係を改善すると言っているが、行動が伴っていない」と指摘した。

東京/チョン・ナムグ特派員、ソン・ヨンチョル記者 jeje@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/571051.html 韓国語原文入力:2013/01/23 21:33
訳J.S(1425字)

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