本文に移動

大統領府 一部 "キム・ビョングァン国防長官候補国会偽証は大問題…もうだめだ"

登録:2013-03-20 23:22 修正:2013-03-21 07:04
‘無条件任命’気流に変化
首席秘書官会議などで苦悩
"守ることはできないという雰囲気…
これほどになれば自ら退くべき"
キム候補は "ミスだった" 不動の態勢
シム・ジェチョル セヌリ党最高委員(左)が20日午前、国会で開かれた最高委員重鎮連席会議でキム・ビョングァン国防部長官候補者など朴槿恵(パク・クネ)政府人事に対する批判をすると、ファン・ウヨ代表(右)とイ・ハング院内代表がかたい表情をしている。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr

 キム・ビョングァン国防部長官候補者の任命を強行しようとしていた大統領府が、キム候補者の‘嘘’が明らかになるや足踏みを始めた。 ミャンマー海外資源開発特恵および迂回上場疑惑に包まれたKMDC株式保有の事実が一歩遅れて明らかになったのに続き、この会社の関係者たちと共にミャンマーまで行っていた事実が20日に追加で明らかになると大統領府からも「もうだめだ」という言葉が出た。 セヌリ党でキム候補者辞退論が再び拡散していることも大統領府には負担だ。

 当初、大統領府はキム候補者が兵器仲介業者のロビイスト活動疑惑など30種余りの疑惑に包まれ、国会で人事聴聞経過報告書の採択が失敗に終わったにも拘らず‘任命’方針を固守してきた。 長官指名を撤回するほどの問題は確認されていないという論理を前面に掲げたが、キム候補者を辞退させる場合、朴大統領を襲う政治的負担に対する政務的判断も考慮した選択だった。

 だが、人事聴聞会で「株式取引内訳はなく、株式保有はしていない」とした返事が偽りであることが明らかになり、ミャンマーの出入国事実まで隠していたことが確認されるや気流が変わり始めた。 大統領府は公式的には「任命方針に変わりない」 という話を繰り返している。 大統領府高位関係者は<ハンギョレ>との通話で「キム候補者辞退問題は全く考慮していない」と話した。

 だが、ホ・テヨル秘書室長が主宰した首席秘書官会議などでは、キム候補者の去就問題などが議論されたとのことだ。 大統領府核心関係者は「国会偽証は大問題だ。 初めは夫人を口実に使ったが、KMDC行事に参加して撮った写真まで出てくるともうキム候補者を守れないという雰囲気だ。 キム候補者の後任を物色し始めたと理解している」と話した。 また別の関係者は「この程度までなれば、もう(キム候補者とともには)行けないのではないか」と話した。

 パク・キチュン民主統合党院内代表(右端)が20日午前、ソウル永登浦(ヨンドンポ)の党事務所で開かれた非常対策委員会の会議でキム・ビョングァン国防部長官候補者がKMDCの海外資源開発行事に参加した当時の写真を公開している。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

 大統領府の一部ではキム候補者の辞退方式を苦悩する気流も感知されている。 朴大統領のある参謀は 「ここまで来ればキム候補者が自ら退かざるをえないのではないか」と話した。 任命権者である朴大統領が指名を撤回する場合、不良人選を自認することになるだけに、自ら退くのが最も‘良い絵’という判断だ。 国防部側からも「21日頃、キム候補者が辞退することもありうる」という観測が出てきた。 軍関係者は「キム候補者が明日辞退するという話も出ている」と伝えた。

 しかしキム候補者は株式保有と出入国事実を隠したことだけが‘ミス’だったとし‘踏みとどまり’をしている。 キム候補者の側近は 「過去の手落ちと誤りを贖罪する心情で国防部長官職を一切の私心を捨てて、ひたすら必死即生の覚悟で遂行し、国民の憂慮と心配を払拭させるというのが候補者の率直な心情」と伝えた。 そのためにセヌリ党からは朴大統領が直接指名を撤回しなければならないという主張も出てきた。 朴槿恵系のある議員は「朴大統領が任命権者であり、辞めさせるのも朴大統領がすべきだ。 手を当てずに鼻をかむことはできない」と話した。

チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/578985.html 韓国語原文入力:2013/03/20 22:06
訳J.S(1802字)

関連記事