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世界半導体市場、来年1兆ドル超…AI発展がけん引

登録:2025-12-08 19:15 修正:2025-12-09 09:28
クリップアートコリア//ハンギョレ新聞社

 来年、世界半導体市場が初めて1兆ドルに達するという予想が出た。人工知能(AI)が率いる半導体好況で、2030年に1兆ドル規模を突破するという当初の見通しを4年も操り上げた。サムスン電子、SKハイニックスのような韓国企業もこうした流れのおかげで好業績が見込まれる。

 世界半導体市場統計(WSTS)は8日、「2025年秋季半導体市場予測」を通じて、今年の半導体市場は昨年より22%成長し、7720億ドル水準と予想されると発表した。これは、直前の予測値だった夏季の予測当時の成長率を7%引き上げたもの。

 このような半導体市場の高成長は、AIの発展のおかげだ。高帯域幅メモリー(HBM)は、大量の情報を迅速に処理できるAIの必須半導体だ。ここに保存した情報をもとに自ら答えを探す推論型AIが発展し、膨大な容量の情報保存に必要な汎用DRAMとNANDフラッシュなどのメモリー半導体の需要も増えている。

 WSTSは、2030年と見込まれていた半導体市場の初の1兆ドル規模達成が、AIの発展によって2026年に繰り上げることができると予想。カウンターポイントリサーチなどの市場調査会社や米国の半導体企業AMDの見通しを、4年も短縮したということだ。WSTSは「来年の世界半導体市場は25%以上の成長傾向を見せ、メモリー半導体など大部分の半導体品目が緩やかな成長の流れを維持するだろう」との予測を示した。

 特に来年の市場成長率は、米国(29.1%)に続きアジア太平洋(24.9%)地域が2番目に高いとされている。主要半導体企業が米国や韓国、台湾、中国などの地域に集中しているためと分析される。

 実際、韓国の半導体企業の業績見通しも明るい。HBMのトップランナーであるSKハイニックスはもちろん、DRAM部門のシェア1位であるサムスン電子は、当分の間AIの恩恵を受ける可能性が高い。特に最近グーグルの最新AI「Gemini 3.0」に適用されたテンソル処理装置(TPU)が既存のエヌビディアのグラフィック処理装置(GPU)との競争を宣言し、新しい市場が開かれただけに、半導体の需要は以前にもまして大きくなるとの見通しだ。

 一方、金融情報会社のFnガイドは、今年のサムスン電子の営業利益推定値を38兆3501億ウォン(約4兆600億円)と提示した。来年にはその2倍以上の80兆ウォン(約8兆5千億円)を突破すると見通した。SKハイニックスの今年の営業利益の推定値は42兆4605億ウォン(約4兆5000億円)、来年の推定値は73兆2399億ウォン(約7兆7500億円)で、72.5%ほどの高成長を予想した。

クォン・ヒョジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/1233390.html韓国語原文入力:2025-12-08 11:52
訳J.S

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