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韓国特検、ハン前首相に懲役15年求刑…内乱ほう助、偽証、虚偽公文書作成容疑で

登録:2025-11-26 23:06 修正:2025-11-27 08:12
内乱首謀ほう助の疑いが持たれているハン・ドクス前首相が26日、一審の結審公判に出廷するため、ソウル中央地裁に向かっている/聯合ニュース

 内乱事件を捜査するチョ・ウンソク特別検察官(特検)チームが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の12・3非常戒厳宣布をほう助した疑いなどで起訴されたハン・ドクス前首相に懲役15年を求刑した。ハン前首相は12・3内乱容疑で起訴された被告で初めて結審に至り、判決を控えている。

 ソウル中央地裁刑事33部(イ・ジングァン裁判長)の審理で26日に行われたハン前首相の内乱容疑の結審公判で、特検チームは「政権ナンバー2の首相で、この事件の内乱事態を防げる事実上唯一の人物だった」として、「国務会議によって外観を整える、事後の副署などによって手続き上の瑕疵(かし)を補完および治癒し、12・3非常戒厳に正当性を与えようとした」と述べた。また特検チームは「自身の罪責を隠すために、さらに虚偽公文書作成などの司法妨害の性格を持つ罪を犯したこと、捜査・裁判の過程で非協力的な態度で一貫していることなどが量刑理由として考慮される」と述べた。特検チームは続けて「本事件は大韓民国民主主義に対するテロであり、国民全体が被害者」だと強調した。特検チームは裁判所に「被告人を厳しく処罰し、二度と大韓民国で不幸な歴史が繰り返されないようにしなければならない」と訴えた。

 ハン前首相は昨年12月3日に、違法な非常戒厳宣布の手続き的正当性を確保することを目的に、尹前大統領に国務会議の招集を建議(内乱首謀ほう助および内乱重要任務従事)し、▽非常戒厳宣布の違法性を隠蔽することを目的に尹前大統領、カン・ウィグ元大統領室付属室長と共謀し、「事後非常戒厳宣布文」に署名後、それを改めて廃棄(虚偽公文書作成および行使)し、▽尹前大統領の弾劾裁判で「(尹前大統領から戒厳宣布文を)いつ、どのように受け取ったか本当に覚えていない」と証言した疑いで、今年8月29日に起訴された。

 ハン前首相の弁護人は、「(ハン前首相には)非常戒厳宣布は国憲を乱すことが目的だという認識がなかった。非常戒厳宣布を知ってからは尹錫悦前大統領を止めようとした」として、「反対という明示的な単語を使わなかっただけで、非常戒厳に同調することを意味する言葉や行動はまったくなかった」と反論した。ハン前首相も最終陳述で、「昨年12月の非常戒厳宣布で韓国国民が経験した苦痛と混乱を心から申し訳なく思う」とし、「非常戒厳は防げなかったが、非常戒厳に賛成したり、それを助けようとしたりは決してしていない」と述べた。ハン前首相の一審判決は、来年1月21日午後2時に言い渡される。

イ・ナヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1231331.html韓国語原文入力:2025-11-26 14:39
訳D.K

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