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"三星(サムスン)を‘フランケンシュタイン’に育てたのはアップル"

登録:2012-12-10 20:59 修正:2012-12-11 06:23

 三星電子がアップルを脅かすほどの存在に成長する上で最も大きな功労はアップルにあるという主張が提起された。 ジェームズ オルォス ハーバード経営大 成長・革新フォーラム研究員が最近情報技術(IT)専門ブログ アシムコに寄稿した‘三星電子がアップルに加える実際の脅威’というコラムでだ。

 オルォス研究員は「実際の脅威はデザインの模倣ではなく、アップルが部品などを三星電子にアウトソーシングしながら多様な経営ノウハウが伝授され、規模の経済まで成し遂げられるように助けた点」と分析した。 彼はアップルがアジア納品業者に広範囲に依存し、これらの中の一部業者が管理を含めた製造と販売部門のノウハウを習得して大量生産を統合的に管理する規模の経済まで備えられるようになったが、その中心に三星電子があると指摘した。 三星電子側が‘今やファースト フォロワー(追撃者)からファースト ムーバー(市場主導者)に変化しなければならない’と強調してきたように、三星がアップルをまねてアップルを凌駕する程に成長したという意だ。 オルォスはデルの納品業者であった台湾のASUSがデルで学んだ各種ノウハウを基に恐ろしい競争者に成長したことを類似例として挙げた。

 オルォス研究員は情報技術産業で後発走者が先発業者をまねるデザイン模倣は常に行われてきたと指摘した。 彼は「スティーブ・ジョブスが主導したアップル製品のデザイン革新がアップルの初期成功の核心要素であることはその通りだが、情報技術業界でデザイン模倣は常にあったこと」と明らかにした。 そして「長期的に見たアップルの核心的な長所はむしろジム・クック最高経営者が主導してきた製造と販売部門のノウハウ」 と主張した。

 アップルの核心ノウハウを三星電子など納品業者が譲り受けたことに対する対応戦略としては2点を挙げた。 「主要部品納品業者が競争者にならないよう管理して、すでに競争者になったと判断されれば納品先を変えたり直接製造することが最善」という提案だ。 オルォスは「ジム・クックが最近米国で製品を製造するという意志を明らかにしたのは、このような措置が始まったことを意味する」と分析した。 だが、彼は「三星電子が成長して威嚇速度を勘案すればアップルのこのような動きはすでに手遅れかもしれない」と付け加えた。

キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/564715.html 韓国語原文入力:2012/12/10 20:42
訳J.S(1194字)

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